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伏線プロット

伏線プロット

 

このプロットは、

どうしても予定調和のバカバカしい話になってしまいますので、

リアリティが求められるような文学賞に応募するときには、

身長に使ってください。

 

ただ、おもしろいプロットなので、

読者を楽しませる、エンターテイメントにはもってこいです。

 

このプロットを使った小説は

 

次のステップで作ることができます。

 

 

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■ステップ1/先にラストシーンを考える

 

ラストシーンを考えるときのポイントは、

とにかく、驚きがあること!

とにかく、おもしろいこと!

とにかく、作者自身がワクワクすること!

 

たとえば、

「大きな仏壇から、長い髪を振り乱した女性が出てきたら、

ビックリするよね」

 

 

そんな発想からはじめるわけ。

 

 

■ステップ2/誰が驚くのかを考える

驚く人物が主人公になります。

 

この主人公の性格や人間性やライフスタイルなどを考えて、

人物造形していきます。

 

たとえば、大きな仏壇から、長い髪を振り乱した女性が出てくるわけですから、

人が入るくらいの大きな仏壇を買える人ですよね。

 

仏壇って紫檀や黒檀を使うので高額になります。

となると、お金持ちにしなければいけません。

しかも、信心深い人です。

 

そんなふうに人物を設定していきます。

 

 

■ステップ3/脇役を考える

 

主人公が決まったら、

脇役たちを決めなければいけません。

 

この主人公には家族はいるのでしょうか?

息子がいるとしたら、どんな人物でしょうか?

奥さんは?

 

お金持ちだとしたら会社を経営しているのかもしれません。

どんな従業員がいるのでしょうか?

 

「大きな仏壇から、長い髪を振り乱した女性が出てくるお話」だとしたら、

仏壇から出てくる女性を誰にするかを考えなければいけません。

 

その女性は、なぜ仏壇から出てくることになるのでしょうか?

なぜ、長い髪を振り乱しているのでしょうか?

 

 

そういったことを考えておきましょう。

 

 

■ステップ4/舞台設定を考える

 

どんな場所なのか?

どんな経緯でそうなるのか?

どんな事情が人物たちにあるのか?

 

そんなことを事前に考えておきましょう。

 

たとえば、

仏壇がある部屋で、酒を飲んで大騒ぎしていることにする、

 

という舞台設定を考えておくといいでしょう。

 

 

■ステップ5/細かい伏線を考える

 

どんな伏線を入れるか、

事前に考えておく必要があります。

 

たとえば、

主人公が信心深い設定にしておけば、

人が入るほどの大きな仏壇があることは納得できます。

 

仏壇のなかに入る女性は、

主人公に見つかってはいけない人物にする必要があります。

 

そうした細かい部分をしっかりと考えておくことです。

 

 

 

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■伏線プロット

 

 

【第1段】

 

これは、ある〇〇〇のお話。

(主人公)

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

(舞台設定を書く)

 

 

【第2段】

 

その後、こんなふうになった。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

(その後の経緯を書く)

 

 

【第3段】

 

ところが、ことはうまくいかない。

 

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇

 

(ラストシーンへと書き進めます)

 

 

 

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■落語『菊江の仏壇』はこんなお話

 

【第1段】

 

これは、ある大商家の旦那のお話。

 

奉公人にはろくなものも食わせないほどケチなくせに、

信心だけには金を使う。

 

旦那は、人が1人すっぽりと入ってしまうほどの、

大きな仏壇を買っていた。

 

その反動か、せがれの若だんなは、

お花という貞淑な新妻がいるというのに、

外に菊江という芸者を囲い、ほとんど家に居つかない。

 

そのせいか、気を病んだお花は重病になり、

実家に帰ってしまった。

 

そのお花がいよいよ危ないという知らせが来たので、

旦那は若だんなを見舞いに行かせようとする。

 

すると番頭がこう言う。

「もしお花さんがその場で死にでもしたら、

若だんなが矢面に立たされて責められる」

 

「それもマズイなぁ」

旦那は、不承不承、自分が出かけていく。

 

実は、これは番頭の策略だった。

 

ケチな旦那がいないうちに、

たまには奉公人一同にうまいものでも食わしてやり、

気晴らしにぱっと騒ごうというわけ。

 

 

【第2段】

 

その後、こんなふうになった。

 

若だんなは、親父にまんまと嫌な役を押しつけたので、

早速、芸者の菊江のところに行こうとすると番頭が止める。

 

「大旦那を嫁の病気の見舞いにやっておいて、

若だんなをそのすきに囲い物のところへ行かせたと知れたら、

あたしの立場がありません、

どうせなら、菊江さんは芸者で三味線のひとつもやれるんだから、

家に呼びなさい」

と言う。

 

「それもご趣向だなぁ」

と若だんなも賛成。

 

店では飲めや歌えのドンチャン騒ぎ。

 

そこへ丁稚(でっち)の定吉が菊江を引っ張ってくる。

 

夕方、髪を洗っている最中に呼びに来られたので、

散らし髪に白薩摩の単衣という、幽霊のようなかっこう。

 

それでも、菊江の三味線で場が盛り上がる。

 

【第3段】

 

ところが、ことはうまくいかない。

 

宴たけなわな真っ最中に、

突然だんなが戻ってきたのだ。

 

一同大あわて。

 

取りあえず、菊江を、

この間、だんなが大金を出して作らせた、

馬鹿でかい仏壇に隠した。

 

だんなはしょんぼりとした顔で、

「とうとうお花はダメだった」

と言う。

 

「かわいそうに、

せがれのような不実な奴でも生涯連れ添う夫と思えば、

一目会うまでは死に切れずにいたものを、

会いに来たのが親父とわかって、

にわかにがっくりしてそのままだ。

 

南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏」

 

だんなは、念仏を唱えながら仏壇の前にいき、扉を開けようとする。

 

「あ! 大旦那、そこは・・・」

番頭がしどろもどろで止めるのも聞かず、

 

仏壇の扉をパッと開けたとたん、

ザンバラ髪の女。

 

「それを見ろ、言わないこっちゃない。

お花や、せがれも私も出家してわびるから、

どうか浮かんどくれ浮かんどくれ、ナムアミダブツナムアミダブツ」

だんなは、深々と頭を下げる。

 

「私も消えとうございます」

菊江がバツの悪そうに小さな声で言った。

 

 

 

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