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葛藤プロット2

とにかく、

小説のなかに葛藤を入れることです。

 

小説全体を葛藤プロットで書いてもいいし、

1つのシーンだけを葛藤プロットで書いてもかまいません。

 

そんなふうにプロットを自由に使いこなせるようになるには、

それぞれのプロットテクニックをまずは使って書いてみることです。

 

下記のテンプレートの○○○○○○○○に、

適切な言葉を入れて、ショート小説を完成させてください。

 

 

 

葛藤テクニック2

 

私は○○○○○○○○(A)にするか、○○○○○○○○(B)にするか迷っていた。

実はこういうことだ。

○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○○。

 

最終結論の日は○○後だ。○○○○○○○○○○。

 

(A)ならばこうなる。○○○○○○○○。

 

(B)ならばこうなる。○○○○○○○○。

 

いよいよ決断の時が来た。

 

私は○○○○○○○○を選んだ。

 

 

 

【文章例】

 

 ミナコは、自殺するか、自殺しないか迷っていた。

 実はこういうことだ。

 

 ミナコはブラック企業に就職してしまったのである。

すぐに辞表を出したが受理してもらえず、もう3ヶ月もずるずる引き延ばしている。

もう限界だ。死ぬしかない。

 

最終結論の日は3日後だ。ミナコは自分の誕生日を死ぬ日と決めた。

 

 自殺したら、こうなる。

 遺書にはこの会社の悪行をすべて書いた。それがマスコミに流れ、当局も動きはじめるだろう。

 

 自殺しなかったら、こうなる。

 過労死か、倒れるかだ。そして、ブラック企業は残り、廃人を作り続けるのだ。

 

 いよいよ決断の時がきた。

 ミナコは、ゆっくりとビルの屋上へ昇り、夜空に舞うことを選んだ。

 

 

 

 

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何度も言いますが、

このテンプレートに言葉を入れるだけです。

 

たったそれだけです。

 

まずは、そうやってショート小説をたくさん書いてみましょう。

量を書くことが必要です。

 

量を書くことで、

プロットが体に染みついてきますので・・・。

 

では、文章例をいくつか紹介しますので、

自分なりにマネて書いてみてください。

 

 

 

 

 

『父を殺した男』

 

 私はアメリカ人のポールに会うか会わないかで迷っていた。

 

実はこういうことだ。

 

 アメリカ人のポールと名乗る男から突然手紙が届いたのだ。

かつてサイパン島で指揮官として戦い、戦死した父から託された写真を直接あって返したいとの事だった。

また、手紙に書かれた言葉に私は思わず体が震え上がった。

「私はあなたの父上様の命を奪った男です」

 

 私は困惑した。「もし会って頂けるならばできるだけ早くお返事を頂きたい」との事だった。

 

 終戦から20年が経つ。いくら戦争とはいえ、あの優しかった父を殺した相手である。

もし会ったならばきっと私は自分を制御することができないだろう。

 

もし会わなければ、今までどおり普通に生活する事が出来る。

 

私は一晩寝ずに考え、そして決断した。

 

 私は父を殺した男と会う事を選んだ。

 

 数日後、その男が訪ねてくる日の朝。

私はすがるような思いで、父が戦争前に書き残した手紙を開いた。

 

「過去を乗り越え、強く生きてください。では」

 シンプルで力強く、どこか父らしい言葉に思わず胸が熱くなる。

 

 インターホンが鳴り、玄関を開けると、そこには白い髭を蓄えた男が立っていた。

しかしどこか様子が変だ。腕の辺りを見て私は絶句した。

 

 男は肩から先の両腕がなく、ジャケットの袖が風にゆらゆらと揺られていた。

 

 私は男のその姿に、思わず涙が溢れ出てきた。

そしてなぜだかわからないが、ゆっくりとその男に身を預け、父を殺した男の胸でわんわんと泣いた。涙が止まらなかった。

 

 どういう心境だろうか? 自分でもわからない。でもなんだか父が帰って来たような気がしたのだ。

 

 

 

 

『真夜中のキャベツ』

 

 私は汚いキャベツを買うか、綺麗なキャベツを買うか迷っていた。

 実はこういうことだ。

 

 会社で上司に「お前は本当に使えないな」と今日も馬鹿にされた。

毎日夜遅くまで頑張って仕事をしても全く評価されない。

最近では、後輩にまで馬鹿にされる始末だ。

 

「僕は生まれてきた意味があったんだろうか?」帰りの電車の中で心が沈む。

僕は体力的にも精神的にも、僕という人生に疲れ切っていたのだった。

 

 最寄り駅のスーパーにふらっと立ち寄った。店の中にはすでに『ホタルの光』が鳴り響いていた。

 僕はふとキャベツ売り場で足を止めた。そこにはキャベツが2つしか残っていなかった。

 

一つは青々しく綺麗なキャベツ。

もう一つは黒い泥や虫食いで穴だらけの汚いキャベツであった。

 

 あと数分で閉店してしまう。僕は2つのキャベツを改めて見た。

 

 もし綺麗なキャベツを選んだならば、何の問題もなく美味しく食べる事が出来るだろう。

しかし汚いキャベツを選んだならば、中が腐っていたりと、美味しく食べるどころでないかもしれない。

 

 「お客様。そろそろ閉店のお時間ですので」店員に声をかけられた。

 

 いよいよ決断の時が来た。僕は汚いキャベツを手にとってレジに並んだ。

 

 家に帰り、さっき買ったキャベツを取り出してみた。

見れば見るほど黒く汚れていて、虫食いで孔だらけである。

 

 僕は我に返ったかのようにフゥとため息をつき、キャベツの葉を1枚剥いた。

 すると、中から想像もつかないくらいに水々しく綺麗な葉が姿を現した。

なぜだろうか、それを見た瞬間、僕の目から涙が溢れ出てきた。

 

 

 

『隠密かOLか』

 

リカは迷っていた。領主を暗殺して現代に戻るか。殺さず忍者として暮らすか。

 

実はこういうことだ。

 

昨晩、残業中にタイムトリップしてしまった。

オフィスの制服姿で突然現れた私を助けてくれたのは伊賀忍者の集落の人たちだった。

 

彼らは私を大陸から来た大道芸団のはぐれ者だと思っているようだったが、

集落の長に事情をはなしたところ、時空のひずみを知っているので、

この集落を治めている領主の暗殺に協力すれば、

その場所へ連れて行ってくれる約束をしてくれた。

 

決断の日は明日だ。

 

暗殺に協力すれば、電池の残りわずかなスマートフォンをネタに領主へ近づき、

ゲームアプリに気を取られている間に短刀で一撃・・・私は現代に戻れるかもしれない。

 

暗殺を断れば、生涯この時代でいきることになるだろう。

 

いよいよ決断の時がきた。

 

私を監視兼世話係しているイケメン忍者の横顔がみつめ、スマートフォンを川底へ投げ捨てた。

 

 

 

 

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『地位と名誉』

 

私は、訴えるか訴えないかで迷っていた。

実はこういうことだ。

発表寸前だった研究が、

相談を持ちかけた親友にそっくり盗んまれてしまったのだ。

研究してきたことに、やっと光が見えたという矢先だったのに。

 

彼の記者会見の日は一週間後だ。

その日までにどうするか決断しなければならない。

 

訴えれば、彼は研究者としての地位も名誉も無くすだろう。

訴えなければ、彼がその研究の第一人者として脚光を浴びることになるだろう。

 

決断の時が来た。

私は訴えないことを選んだ。

この世界は狭い。

地位と名誉を無くした者の行く末を私は知っていたからだ。

 

 

 

 

 

『死ぬべきか、生きるべきか』

 

私は、死ぬか、生きるか迷っていた。

 

実はこういう事だ。

経営している会社で莫大な借金を抱えてしまった。

莫大な借金は、自分の監督不行き届きによる、

社員が不正に営業費を垂れ流しで使い続けた結末だった。

最終結論の日は、3日後だ。その日までに、銀行に返済しなければならない。

 

このまま生きながられば、返済のあてはない。

会社はなくなり、ありとあらゆる財産が銀行に没収される。

しかし、娘が嫁に行くのを見送る事は出来る。

 

死ねば、「死んでお詫び」ができる。

それから、今までかけていた死亡保険がおり、

借金は返済できる。そして、少なくとも自宅は残る。

けれど、娘が嫁に行く事を、見送る事ができない。

 

 

決断の時がきた。

私は生きることを選んだ。

 

なぜならば、妻が

「何もなくていいじゃない。どこからでも、

家族で協力すればなんとかなるわよ」と言ったからだった。

 

 

 

 

 

『本当の望み』

 

私はこれまでの不妊治療を続けるか、精子提供を受けるかで迷っていた。

 

実はこういうことだ。

私たち夫婦は何年も不妊治療を続けてきた。しかし妊娠には至らなかった。

どうやら夫の精子に原因があるらしい。

 

最終結論の日は三日後、私の排卵予定日だ。

 

これまでの治療を続けるならこうなる。

なんといっても愛する夫の子を産める。

しかし、これまでの経緯からいって、妊娠の可能性はかなり低い。

 

精子提供を受けるならこうなる。

妊娠する可能性はかなり高い。我が子をこの手に抱けるかもしれない。

だが、それは見ず知らずの他人との子だ。

 

いよいよ決断の時が来た。

 

私は不妊治療を選んだ。

だって、私はただ子供がほしい訳じゃない。

愛する夫との子供が欲しいのだから。

 

 

 

 

 

 

『僕の本気』

 

僕はもう金輪際彼女と関わらない方ががいいのかどうか迷っていた。実はこういうことだ。

 

彼女は、顔だけが取り柄のどうしようもない男とつきあいはじめ、薬づけになってしまっている。

 

僕もほかの友人もつきあいをやめるべきだと何度も説得したのに聞く耳を持たなかった。

そのうち、仕事も辞め、僕以外の友人とは全部縁を切られてしまった。

唯一残った友人であり、惚れた弱みのある僕にだって、最近はお金の無心くらいしかしてこない。

 

 

最終結論の日は3日後だ。

間近に迫った彼女の誕生日に会おうという約束を取り付けた。

 

今後も彼女と向き合っていくならば、こうなる。何時間でも何日でもかけて、説得をしてあの男からも、薬からも引き離す。

 

ほかの友人達にように見捨ててしまえばこうなる。

さっさとお金を渡して「これが最後だ」といって二度と会わない。

遠くない未来、彼女はのたれ死んでしまうだろう。

 

いよいよ決断の時がきた。

 

「いつも、ごめんね。お金...。」

といって目の前に現れた彼女の姿に僕はたじろいた。

 

艶やかだった髪はぼろぼろになり、キラキラと輝いていたはずの大きな目は、すっかり窪んでまるで死に神のようだった。

骨と皮だけのような生きる屍になり果てていた。

 

僕は彼女の手を握り、走り出した。行き先は警察署。

気がついた彼女は泣きながら僕を罵倒する。

 

気が済むまで罵倒すればいい。気が済むまで僕を恨んでいい。殺したいほど憎んでもいいよ。

どんなに罵倒されても、どんなに恨まれても、僕は彼女を救い出すって決めたんだ。

僕が大好きだった彼女を取り戻すために、僕は本気で彼女に向き合うって、決めたんだ。

 

 

 

 

 

 

 

『ナマコ』

 

私はそれを飲むか、飲まないかで迷っていた。

それを飲めば高校時代のスリムな体型に戻れるかもしれない。

 

一週間後に控えた母校文化祭で、書道部のヒーローだった先輩と逢う約束をした私は焦っていた。

 

実はこういうことだ。

私は大学で海洋生物学を専攻し、ナマコの生態を調べている。

 

干からびても、水を与えると蘇生する習性を何かに利用できないか日夜研究していた。

 

ある日、干からびたナマコを粉状にして10匹のマウスに1週間与えてみたところ、1匹を残して他はみな体重が1/2に減少した。

人体実験は怖かったが、飲めば痩せられるかもしれない。

 

でも、飲んだら副作用が出る可能性もある。

体重が減少しなかった1匹のマウスは、1週間後に影も形もなくなってしまったのだ。

 

決断しなければならない。

 

私は鏡に映る醜く太った姿を見て、飲むことを選んだ。

 

 

 

 

 

 

『10号天使ミカ』

 

天使ミカは壁一面に並んだモニターを眺めながら迷っていた。

6番モニターには死の床にあるマザーテレサが映っている。

8番モニターには踏切の前を行ったり来たりする少女が映っていた。

自分の天使力をどちらに役立てるべきか。

 

実はこうだ。ミカは天使になったばかりの10号天使だ。

天使の中では一番位が低く、持っている力も、使っていい場所も限られている。

 

10号天使は、聖人、賢人にだけ、自分の力を使うことを許される。

こういう人たちに力を貸すことは、世界にとって正しいことに決まっているので、新米天使でも間違いのない力の行使ができるというのがその理由だ。

 

聖人、賢人は頭から白いオーラが出ているのですぐ見分けがつく。

この場合、6番モニターのマザーテレサの傍に行くことは正しい。

しかしミカは8番モニターの少女の淋しそうな瞳が気にかかるのだ。

モニターには様々な困っているの人々が映っているが、ミカは8番の少女が気になるのだ。

 

6番のマザーテレサにはもう既にたくさんの天使が付き添って、美しい音楽を奏でたり、美しい風景を見せたり、花の香りを嗅がせたりしている。

8番の少女にはまだ誰もついていない。

 

「ミカ、変な気起こさないで。この子は大丈夫よ。ほら、この子の胸の火はしっかり燃えているでしょう。」

先輩の4号天使リンダがミカに注意した。

 

6番のマザーテレサにミカが力を貸すとどうなるのか。

正しい力の行使は1ポイント、天使通帳にポイントがつく。10ポイント貯まるとミカは9号天使に昇格するのだ。

 

8番の少女に力を貸すと、どうなるか。

ルールを無視した罪は、降格なのだが、一番下位のミカは降格でなく、ミカ自身がが露になって消えてしまう。

 

踏切が鳴り、遮断機が降りて電車の音が聞こえ始めた。少女の瞳が一瞬妖しく光った。

ミカはモニター画面に飛び込んだ。

 

ふらふらと踏切の前に立ってどれだけ時間が経っていただろうか。

もういいや、もう疲れた、心の何かがつぶやいた。

踏切に吸い寄せられる、と思った瞬間、ゆうなの耳に涼しげな鈴の音が響いた。

「え、何?」ゆうなの手に1滴のしずくがついた。反射的にゆうなはそれを舐めた。

なぜそんなことをしたのかゆうなにもわからない。

 

しずくは甘かった。ゆうなはなんだか気が軽くなった。

なんだか急に楽しいような、元気なような気持ちがしてきた。

 

ゆうなは踏切から離れて歩きだした。

 

 

 

 

 

『母の決断』

 

母親は、娘を学校へ行かせるか、このまま家で家事をさせ続けるか迷っていた。

 

実はこういうことだ。

 

ここは女の子への教育の理解が無い国。

最近、隣町に女子校ができた。寮も付いており、貧しい家庭には無償で教育をしてくれる。

そして明日、その学校のバスが、希望者を迎えに来るという。

 

母親は、自分も小さい頃学校へ行きたかったが、14歳になると親が決めた相手と結婚させられた。

娘は、3人の兄弟たちが学校に通っている姿をみて、自分も学校へ行きたいと両親に訴え始めている。

 

しかし、この村の有力者は神の教えに反する、娘を学校へ行かせた者は制裁を加える、と家々を脅して回っていた。

 

最終結論は、明日の朝。

 

娘を学校に行かせれば、もしかしたら自分は殺されるかもしれない。

 

しかし、このまま娘を家に閉じ込めていたら、彼女の将来を殺してしまう。

 

いよいよ決断の時が来た。

 

「大丈夫、家のことは心配しないで。おまえは母さんの分まで学んでおいで。」

 

母親は娘をバスに乗せるため、夫が寝ている間に娘を連れて家を出た。

 

 

 

 

 

『株の予測』

 

私はA社にするか、B社にするか迷っていた。

実はこういうことだ。

 

株の売買を趣味で始めた私は、同額で販売されているA社とB社、どちらの株券を買うか悩んでいた。

 

A社ならばこうなる。

年商100億を超えるA社では、株主への配当金を多く受け取れる。

 

B社ならばこうなる。

年商1億のB社は配当こそ少ないが、近年成長が目まぐるしいため、将来的にはかなりの金額が見込める。

 

最終結論は10日後だ。

 

気分転換にネットサーフィンをしていると、とある掲示板に目が留まった。

それはA社の就職面接を受けた学生が作成したものだ。

 

そこには、A社の試験官が学生に対して横柄な態度をとっていたことなどが書かれていた。

探してみると、A社の社員が労働環境などのぐちを書いた掲示板などがいくつも存在していた。

 

私はB社の株券を購入することにした。

 

数日後、不正を内部告発されたことによってA社に強制捜査が入ったことが新聞の一面を飾った。

その影響でA社の株は売りに出され続け、株価は急落した。

 

 

 

 

 

 

『ありのままで』

 

僕は彼女に自分の本当の仕事のことを言うか言わずにいるか迷っていた。

実はこういうことだ。

 

彼女と知り合ったばかりの頃、仕事のことを聞かれ、市の職員とだけ答えた。

「公務員なのね」と安心したような顔をしていたので、臨時のゴミ清掃員と言い出せなかったのだ。

着々と結婚話が進んでいるのにも関わらず。

 

最終結論は明日。彼女の家に挨拶に行く。

 

正直に話したらこうなる。僕は彼女に嫌われる。この順調な結婚話も破談になるかもしれない。

このまま言わずにいたらこうなる。うまく結婚までこぎつける。でも一緒に暮らせば、給与明細でばれるはずだ・・・。

 

いよいよ決断の時がきた。

 

僕はありのままの姿を見せ、正直に話すことにした。

彼女は予想とは逆に、ほっとした様子でほほえんだ。

自分の仕事を恥ずかしく思うことなんてなかったのだ。

 

3年後の今、僕は婿養子となり、継ぐ約束で彼女の父親が営むハウスクリーニングの会社で働いている。

 

 

 

 

 

 

『指輪』

 

私はダイヤの埋め込まれたプラチナの指輪を握りしめ、リサイクルショップの入り口の前で店に入ろうか入らずに帰るか迷っていた。

 

実はこういうことだ。

 

指輪をくれた相手は会社の上司で付き合い始めて5年になる妻子ある男性だ。

 

やっぱり不倫なんてやめようと思ったり、私に好きな人が出来たりする度に彼と別れるが、しばらくしてまた連絡を取り合うようになってしまう。

 

けれども親友がみんな結婚してしまい、本気でこの先のことを考えるようになった。

 

最終結論の日は明後日だ。明後日私は35歳になる。

リサイクルショップに入って彼から貰った指輪を売り払えば、関係にもけじめがつけられる。もう彼には会わない。

リサイクルショップに入らず指輪を持ち帰れば、また彼のことを受け入れてしまうだろう。

 

いよいよ決断の時が来た。

私はリサイクルショップに入ることを選んだ。

そこで得た軍資金をエステやネイルサロンに使って、誕生日には婚活パーティーへ繰り出す計画だ。

 

 

 

 

 

『生き甲斐』

 

里子は施設に残るか、家に帰るか、迷っていた。

実はこういうことだ。

息子である忠司に「老人ホームで人手が足りないらしい」と言われて連れてこられた、この老人ホームで、里子は生き甲斐を見いだしていた。

 

夫の介護のため仕事をやめてから20年経っていたが、それまでの30年間、介護の仕事をしていたのだ。はじめは戸惑いを感じていたが、今では里子にしかなだめられない認知症の入所者もいた。ほかの職員たちからもいつも「ありがとう」と言ってもらえ、仕事を辞めてからは感じられなかった充実感を感じていた。

最終結論は10日後だ、忠司が迎えにくる前に、心を決めなくてはならない。

施設に残ると決めたら、夫はなんというだろうか。孫の面倒もみてやれなくなる。

家に帰ると決めたら、頼りにしてくれている入所者や職員たちが困るだろう。

 

いよいよ決断の時がきた。

「私、ここに残るわ」

里子は忠司と嫁の光恵にそう伝えた。

 

二人は顔をこわばらせた。

 

「今日は父さんはこないのね」

「母さん、父さんは・・・」

忠司が言いかけると光恵は忠司の腕をつかんだ。

「お義父さんは町内会の集まりだとかで・・」

「あら。しょうがないわね。あの人もそれが生き甲斐だものね」

里子は光恵に向かいなおり「あの人をお願いしますね」と頭を下げた。

 

 

里子が談話室からでていくと、光恵はこらえていた涙を拭った。

里子の夫である明が亡くなってからすでに十数年が経っていた。ここ最近、里子はそれを忘れるようになった。徐々に認知症の症状がひどくなり、明を探しに夜中に外に出るようになってしまったのだ。

 

 

「母さんは幸せなんだよ」

忠司は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。

 

 

 

■まとめ

 

いかがですか?

うまく書こうとしなくても大丈夫です。

 

このテンプレートに言葉をあてはめるだけです。

ゲーム感覚でやってみてください。

 

できたら、下記の掲示板に書き込んでみてくださいね。

 

 

 

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