小説を書くときに謎を入れることを考えましょう。
謎が入っていると、
読者の好奇心を刺激して、
どんどん先を読みたくなります。
謎のテクニックは、
小説を書くなら、ぜひとも身につけておきたいですよね。
村上春樹さんの小説は、
すべて、
謎によって、読者を独特の世界に引きずり込んでいきます。
謎が、その小説をおもしろくするのです。
それでは、
小説のなかに謎を入れる方法を3つのステップで解説しますね。
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■ステップ1/とにかく謎を設定する。
たとえば、風景描写に謎を入れることもできます。
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ここは、何のお店でしょうか?
看板が出てますよ。
「あ、ん、〇、〇、屋」
古い看板なので、
3つ目と4つ目の文字がはがれています。
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こんな謎でもいいですよね。
答えは
「あんパン屋」さんでした~~
奇妙な行動をする人物や、
奇妙な服装をしている人物なども、
読者の好奇心をかきたてますよね。
出生の秘密とか、
過去の出来事を謎にすることもできます。
「私は、お父さんの子どもじゃないのか?」
とか、
「私の任務は国家機密です」
とかね。
あと、絶対に開けてはいけないドアがあって、
その部屋にはいったい何があるのか?
という謎もありですよね。
そもそも、推理小説は謎で出来上がっています。
犯人は誰なのか?
犯行の動機は何なのか?
どうやって殺したのか?
アリバイはどうやって崩せるのか?
そんな謎が、次々と出てくるから推理小説はおもしろいわけです。
ここで、おもしろい謎が設定できたら、
小説としては、
半分以上、完成したようなものです。
■ステップ2/周囲の人たちの反応を書く。
謎を設定したら、
周囲の人たちの反応をどんどん書いていきます。
そして、1人以上の登場人物が、
その謎の答えを知っていて、
その反応を書くことで
小説がさらにおもしろくなります。
たとえば、
「あの部屋には近づいてはいけません。
絶対にです」
と言った本人が、
夜な夜な部屋に入っていき、
軽い疲労と満足した表情で出てくる。
手首にはロープで縛られたような跡が残っている。
こんな感じで書いてあったら、
読者は、その部屋に何があるのか、
興味津々になりますよね。
■ステップ3/謎の答えを推測する。
謎を設定するだけでは、
読者は、ちっともワクワクしません。
主人公か脇役が、
答えを推測するのが必要なんです。
推測するわけですから、
ここで正解を書いてはいけません。
「ホームズ探偵の助手ワトソン君」が必要だってことです。
ワトソン君は秀才なんですが、
とんちんかんな推理ばかりします。
そのワトソン君の推理に乗って、
読者もいろいろと考えるのです。
推理通り試してみるけど、
失敗に終わり、
それが答えではないことが明らかになります。
そうやって、物語を展開させるわけです。
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■最後は、
謎は、1個だけじゃありません。
長編小説なら、
次々と謎を設定していく必要があります。
最後は、それらを明かして、
答え合わせをします。
そのとき、
全部の謎に答える必要はありません。
1つか2つは、
謎のまま終わってもかまわないのです。