舞台設定は非常に重要です。
5W1HのなかでもWhere(どこ)がなければ読者はあなたが創作した世界に入り込めません。
舞台がどこなのか、ちっとも想像できなかったら、小説を読んでいても感情移入できないのです。
感情移入できなければ読者を感動させることはできません。
ですから、明確に舞台を設定する必要があるのです。
三浦しおんさんの『まほろ駅前多田便利軒』は、「まほろ市」という舞台が設定されています。
物語の舞台となっている「まほろ市」は、
神奈川へ張り出した東京都南西部最大の街という設定です。
これはどう考えても、著者である三浦さんが在住している町田市がモデルとなっています。
東京都南西部最大の住宅街であり、歓楽街であり、電気街であり、書店街であり、学生街であるがゆえに、スーパーマーケットやデパート、商店街や映画館といった施設は軒並み揃っている。
そのため、生涯を通して大凡のことがまほろ市内だけで済み、街から出て行く者が少なく、たとえ出て行ったとしても、また戻ってくる者が多い。
という街です。
町田市を知っている人は、これだけの説明で「ああ、これは町田市のことを言っているんだな」とすぐにわかります。
そして、どんどん想像をふくらませることができます。
町田を知らず行ったこともない人にとっても、この「まほろ市」がどんなところなのか、想像できるように小説のなかで、ちゃんと三浦さんは説明してくれています。
もちろん、それは実際の町田とはちょっと違います。
実在する街を文章に表現する場合、どうしても作者の主観が入ります。
街を客観的にとらえることは、たぶん不可能でしょう。
10人いたら10通りのとらえ方があるわけですから。
ポイントは3つあります。
1)その作品のなかでその舞台がどういう役割を担うのかを考えて設定することです。
たとえば、アクション小説を書きたい場合は、その街を「犯罪の街」と表現したほうがいいですよね。
逆に、100年間犯罪のなかった街に、突如として銃声が聞こえてくるというのもいいですよね。
その舞台が担う役割を考えて設定することです。
2)読者がワクワクするような舞台を設定することです。
あなたが書こうとしている小説が、どんな読者を対象としているのかを考えてみてください。
その読者がワクワクすることは何か、それを考えて舞台設定に盛り込むことです。
3)テーマに即した舞台を設定することです。
「嫉妬」がテーマならば、離婚件数とか、不倫している主婦が出歩く場所とか、そういう舞台を設定するといいですよね。
上記の3つを考えて、あなたの小説の舞台となる街を文章にしてみてください。
下記の掲示板に思いつく限りを書き込んでみましょう。
箇条書きにしてもいいです。クロッキー帳に2~3分で線画を書くみたいに、サラサラっと思いつくことを下記の掲示板に書き込んでみてくださいな~
Agnes (月曜日, 19 6月 2017 08:25)
ふみあき先生の愛が詰まった素晴らしい企画❤
ターゲットをだれにするのか、とかそれは、思いますね。
うんうん^^
そして、
自分が心から感動しているお話をかくのが良いような気がしております♡♡♡